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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第83号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

前号は、81・82の合併号で豪華版だった。83号は通常号に戻って16ページ。今号は、ジャパンラグビー トップリーグ2020開幕節の東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスが表紙。ボールを持つのは、今季サントリーサンゴリアスに加入したCTBサム・ケレビ選手だ。オーストラリア代表CTBとしてラグビーワールドカップ2019™(RWC)日本大会に出場し、抜群の突破力を見せた。トップリーグでも攻守に世界トップレベルのプレーを披露。突進力もさることながら、ディフェンスでの危機管理能力、タックルの強さもずば抜けている。世界各国の選手が活躍するトップリーグの中でも要チェックの選手だ。

今季のトップリーグではRWCで活躍した日本代表選手31名のうち29名が各チームに分散して戦っている。観客数が延べ11万人を越えた開幕節に続き、1月18日、19日に開催された第2節も延べ10万人を突破。2試合開催の会場で観客数の多い2試合目を抜き出しての計算でも、第1節=92,347人。第2節=84,605人。トップリーグ史上最多の観客数を記録したのは、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対パナソニック ワイルドナイツが行われた豊田スタジアム(1月18日)で、その数37,050人。日本代表選手の多いチームに特に人気が集まっているが、RWCからファンになった皆さんの中には、いったいどのチームを応援すればいいのかと困っている方も多いと聞く。まずはすべてのチームの試合を観戦し、好みのタイプのチームを見つけてはどうだろう。きっと日本代表選手以外にも応援したくなる選手が見つかるはずだから。

今号の巻末インタビューは、日本代表PR木津悠輔選手(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)。RWCメンバー31名には入っていたが、今回は出場できなかった。「2023年大会こそは」という気持ちは強いだろう。強いスクラム、ボールを持っての力強い突進を磨きたい。話を聞いていると、趣味が料理だったり、コーヒーを豆から挽いて楽しんでいたり、手先も器用な様子。「リーチさんの髪の毛を切ることもあって」と、日本代表活動期間中にチームメイトの髪を切ることもあったそうだ。長期遠征の多いラグビーでは、選手間で髪の毛を切るのは「あるある」の一つ。木津選手は行きつけの理容室の方から道具もプレゼントされたというから、スクラムと同時にヘアカットの腕も磨くことになりそうだ。

男女セブンズ日本代表期待の若手選手にもインタビューした。東京オリンピックのメンバーに入るかどうかは未知数だが、2000年以降生まれの選手に話を聞くのはフレッシュで楽しい。男子の石田吉平選手は明治大学1年生。「子供のころ太っていたので、近所の人から勧められて」と、4歳から地元の尼崎ラグビースクール(兵庫県)に通い始めたという。太っていたといえば、サントリーのPR垣永真之介選手が「ダイエットで始めた」というのは有名な話。石田選手の場合は、太っていたというより、体格が良いのでラグビーを勧められたということらしい。今ではキレキレのステップが売り。体格は小さいが、高校時代はNO8でタックルも強く、その成長が楽しみだ。

女子は高校3年生の香川メレ優愛ハヴィリ選手。底抜けに明るい笑顔で聞き手の筆者も明るい気持ちになった。トンガ人のお父さんと日本人のお母さんの間に生まれ、運動能力は抜群。「ラグビーの経験が少ないから」と、先輩たちに追いつくためラグビーと勉強にすべての時間を使っているという。「RWCの日本代表のように、私たちもたくさんの人に感動を与えたいです」というコメントも良い。サクラセブンズの新戦力として世界を驚かせてほしい。この2人以外にも、セブンズ代表にはオリンピックのメダル獲得を目指してハードワークする選手たちがいる。ぜひ、ご声援を。

最後になってしまったが、好評連載「教えて!ラグビー博士」は、小林深緑郎さんによる「オリンピックのラグビー」について。初期のオリンピックでもラグビー競技はあったのだが、それがなぜなくなり、また復活できたのかを教えてくれる。東京オリンピックを楽しむためにも、ご一読ください!

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