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会報誌

JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第64号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号のメインテーマは、11月の日本代表戦である。1勝3敗に終わったものの、ジョージアからジェイミー・ジョセフヘッドコーチ体制初勝利をあげ、アウェイでウェールズ代表を追い詰めた試合は日本のラグビーファンの皆さんを喜ばせた。新生・日本代表でテストマッチデビューを果たした選手も多い。今号の巻末インタビュー「PLAYERS SAY」では、リコーブラックラムズの松橋周平選手を取り上げた。メンバーズクラブの会員の皆さんもそのキャラクターを知らない人が多いと感じたからだ。彼はどんな気持ちでプレーし、なぜ体がそれほど大きくないのに、ボールを持って力強く前進できるのか。今回の取材ではそのあたりが、明らかになる……。

松橋選手は想像以上のアスリートだった。インタビューの中では、2019年に向かっての飽くなき向上心も語っているが、少年時代からのスポーツ経験を聞いて驚いたのは、たくさんのスポーツに本気で取り組んでいたということだ。水泳、空手、スキーではオリンピックや世界王者を目指し、ラグビーを始めてからも並行していた。そして、中学時代は、ラグビー部がなかったために、「将来、ラグビーをするには足が速くなったほうがいい」という理由で陸上部に入っている。こうしてスポーツに真剣に取り組んだことが彼のアスリートとしての才能を開花させたのだろう。

将来、ラグビーをさせるために幼い頃にどんなスポーツをさせれば良いのかは、ラグビーを愛するお父さん、お母さんが悩むことだと思う。松橋選手も「中学の時、サッカーでも良かったかな」と感じているように、サッカーからラグビーに転向した選手は、ラグビーと同じようなスペース感覚を持ち、しかもキックが上手く、ラグビーにすんなりフィットできる選手が多い。陸上競技の円盤投げなど投てき種目の選手は体幹の強さがあり、バスケットボール選手はハンドリングが良く、相手をかわすステップワークに優れる。ラグビーは多様な身体動作をともなうスポーツであるため、いろいろな競技の特性が生かせるが、格闘技などのコンタクトスポーツ、ボール扱いが上手くなり、目の前のディフェンダーをかわす動きのあるバスケットボール、ハンドボールというボールゲームはラグビーに役立つ動きが多い。

松橋選手は水泳経験があるため、今でも潜水で70m以上の距離を泳ぎ、リコーブラックラムズの中では断トツだという。これは仮説だが、松橋選手は水泳で基礎体力を高め、スキー、陸上(砲丸投げもやったという)で脚力と体幹を鍛え、空手で相手とのコンタクトをいとわない肉体と精神力を身に着けた。そして、そのすべてをラグビーに生かして日本代表まで上り詰めたのかもしれない。身近にいる子供たちにラグビーをやらせたいと思っている皆さんには参考になる気がする。

さて、その松橋選手は、トップリーグの第12節を終えて、データ分析を担当するoptaの数字で、ボールキャリー(ボールを持って突進する回数)「146」回で第1位。その運動能力の高さでルーキーイヤーに大活躍だ。インタビューページのアンケートには目標のラグビー選手として、ショーン・マクマーン(スーパーラグビーのレベルズ所属)の名が挙がっている。「プレースタイルが好きなんです」。そう、マクマーンは松橋選手同様、タックルされても倒れずパワフルに突進する選手だ。納得の人選である。松橋選手にも世界に通用する選手を目指して飽くなき前進を続けてもらいたい。ぜひ、松橋選手にご注目ください。

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