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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第56号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号の巻末インタビューは、197㎝、111㎏と、現日本代表最長身の宇佐美和彦選手だった。会報誌では初取材ということで、どんな話をしてくれるか楽しみにしていたのだが、優しい笑顔で終始和やかなインタビューだった。そして、なかなかの天然キャラである。筆者は、宇佐美選手が立命館大学時代に滋賀県草津市の練習グラウンドに取材に行ったことがある。ある日、キヤノンイーグルスの永友洋司監督とそのグラウンドで遭遇した。そして、永友監督に丁寧にあいさつする宇佐美選手の姿を見た。そのときのことを質問してみると――

な、なんと、宇佐美選手はそのことをまったく覚えていなかったのである。ハードな練習でフラフラだったのかもしれない、ということにしておきたい。宇佐美選手は欲のないタイプのようで、巻末インタビューのプロフィール欄の「今一番欲しいもの」という質問に口ごもった。最初は「ありません」との答え。いやいや、それはダメでしょう。そして絞り出されたのが「ワールドカップ日本代表メンバーの座」だった。しかし、思いは熱い。「今は日本代表ロックで一番下だと思いますが、2019年は、ロックと言えば宇佐美、と言われるようになりたいです」

ところで、宇佐美選手の身長は現在197㎝だが、小学6年生のときは、163㎝だったという。「それが、中学を卒業するときには、188㎝になっていました。測るたびにどんどん伸びて。高校を卒業する時には、195㎝になっていました。このままどこまで伸びるんだろうって怖かったくらいです」。ちなみに、お父さんは173㎝、お母さんは170㎝だそうだ。

トップレベルの選手に巻末でインタビューするとき、よく小学6年生の頃の身長・体重を質問するのだが、会報誌で聞いた中では現日本代表プロップの垣永真之介選手(サントリーサンゴリアス)の176㎝、90㎏が印象深い(現在は、180㎝、115㎏)。それでランドセルを背負っていた。思わず「ジャイアンと呼ばれませんでしたか?」と質問したほどである。答えはノー。世代が違った。トヨタ自動車ヴェルブリッツの高橋洋丞選手は、中学1年生で175㎝、100㎏あったという(現在は180㎝、102㎏)。会報誌でのインタビューではないが、元日本代表ロックの栗原誠治さん(サントリー)は驚くべき数字を口にした。「中学3年のとき、191㎝、120㎏あって、それからほとんど変わっていません」。つまり、宇佐美選手は体格の大きな選手の中では珍しく晩成型なのである。

さて、宇佐美選手は日本代表選手の中では大きいが、強豪国のロックとしてはやや小さい部類に入る。ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、イングランドなどのロックは2m超が当たり前になった。もちろん、ラグビーの場合はただ大きいだけでは国代表レベルの選手になるのは難しい。宇佐美選手が目指すのも、大野均選手のように運動量豊富に地味な仕事を続ける選手だ。それができる197㎝であれば、世界中、どこの国でも通用する。宇佐美選手の成長を願ってやまない。

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