日本ラグビーフットボール協会 メンバーズクラブサイト〜選手・チーム、そして日本ラグビーをサポートしよう!

検索

会報誌

JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第40号

会報誌 クリックすると拡大画像

「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

4月より日本代表強化の先頭に立つエディージョーンズヘッドコーチ、薫田真広アシスタントコーチにインタビューをした。強化策などのイメージは誌面で読んでいただくとして、ここでは、こぼれ話を。薫田さんに、エディーさんの印象を聞くと、「やっぱり、フッカーは頭がいい」と言う。もちろん半分冗談だが、二人とも現役時代のポジションはフッカー。ここから話は脱線した。

僕も流れにのって、フッカーとプロップの違いについての話を振ってみた。「フッカーだった人に現役時代はプロップですか?と質問すると、必ず、フッカーです!ってきっぱり否定しますよね。こういうことって、オーストラリアでもあるのですか?」。エディーさんは否定せずに笑った。
あるプロップの選手に聞いた話だが、スクラム最前列の三人(両プロップと真ん中のフッカー)は仲が良いようで実は違う。フィットネスの測定なども、プロップはロックとグループになり、フッカーはフランカー、NO8と一緒になるという。
「プロップは居酒屋で、フッカーはレストランでディナー」というイメージを語る選手もいる。薫田さんは、「フッカーはピアノを弾く人で、プロップはピアノをかつぐ人です」とエディーさんに説明。エディーさんは、「オーストラリアでも同じようなイメージはあるね」と笑っていた。
同じFW第一列でもプロップとフッカーでは、役割がかなり違う。フッカーは、スクラムでのフッキング、ラインアウトでのスローイングなど、役割も特殊で器用な選手が多い。もちろん、スクラムの優劣が勝敗に大きく影響するため、プロップがチームの浮沈を握る重要なポジションであることは誰もが認めるところ。あくまで、信頼し合う仲間同士での突っ込み合いで、プロップの選手たちは、「プロップの飲み会にフッカーは入れませんよ」と、やり返すのである。

会報誌トップへ

ページの先頭へ