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【CTB 今村雄太 : 天性のアタックセンスで世界を切り開く】

 ラグビーを始めた頃は、日本代表は全くといっていいほど意識しなかったですね。それは、自分にとって縁がない場所だと思っていましたし、別次元の話だと思っていました。でも、高校日本代表やU19日本代表に選ばれるようになってから、自分のプレーに自信もついてきましたし、代表への憧れのようなものも出てきました。そして、早稲田大学に進学してからは、より強く意識するようになりました。

 早稲田大学1年の9月にオーストラリアでのワールドカップを観戦しに行ったのですが、あの頃から、上を目指して、あの舞台に立ちたいなと漠然と思い出しました。そして、昨年初めて日本代表に選ばれたのですが、あの時は、早稲田のコーチ陣から学生の間に、選ばれないといけないと言われていましたので、シーズン中もそれを意識して、練習・試合に取り組んでいました。でも、実際に選ばれたときは、不思議な感じでしたね。フランス合宿も有名な選手ばかりで、戸惑いばかりでした。当時、早稲田から前田さん・曽我部・矢富・五郎丸と僕の5人選ばれたのですが、みんなのことを考える余裕もなく、自分自身のことだけで一杯一杯でした。

 初めて迎えたテストマッチでは、僕は、早慶戦や大学選手権のようなたくさんのお客さんが集まる試合でもあんまり緊張するほうではないのですが、あの試合は、桜のジャージを着て、国の代表として試合をするという実感が沸いてきて、頭が真っ白になってしまいました。興奮しましたね。初キャップのときのジャージは実家においてあります。

 それから、パシフィック5ネーションズや試合を重ねるにつれて、日本代表への思いが強くなっていきました。残念ながら、W杯予選のときは、メンバーに選んでもらいながら、大学の授業のこともあり、参加できませんでした。個人的には、W杯を決める試合に一緒にいることができなくて、非常に残念に思いました。

 昨シーズンの大学の試合では、あまり上手く自分のプレーができなかったんです。でも、代表に戻りたいと思って、試合の時には強く意識してプレーしていました。

 初めてJKに会ったときは、怖かったです(笑)。オーラというか視線が・・・。その時は、握手だけでした。

 実際、JKの指導を受けてみると、気持ちの面では、試合に入るときの持っていき方というか、モチベーションの上げ方が上手いなと思います。もちろん、戦術やゲームプランも日本のチームにあっていて、このままやっていけばいい結果がついてくると思います。

 パシフィック・ネーションズまでの4試合では、僕はあまり出場時間が多くなかったんです。ですので、クラシック・オールブラックス戦では、チャンスが来たら自分をアピールしたいと思っていました。そこでトライを取れて、非常にいいアピールができたと思っています。それに、昔テレビで見ていた選手と対戦できて、嬉しかったですね。

 今の日本代表は、大分やりたいことが明確になっているし、言われていることもシンプルです。それがゲームでできなければ、オーストラリアA戦のようになるし、できればサモア戦のような良いゲームになる。そして、もう少し、上手くいけば勝ちが見えてくると思います。  今度のジュニア・オールブラックス戦では、まず持ち味のスピードを活かして、アタックでチャンスを作りたい。そして、ディフェンスでしっかり止められたら、チャンスになると思う。

 ディフェンスに関しては、JK、グラントらとのミーティングでも指摘されているので、意識しています。それまでは、あまりディフェンスは得意でなかったのですが、今は、積極的にいくようになりました。

 ワールドカップは、ずっとこの年が来るまで目標にしていたこと。憧れの舞台です。絶対に出てみたい大会です。まだ、選ばれるかわからないですが、自分があの舞台に立つ姿は、イメージできています。

 日本代表というのは、選手それぞれ所属するチームがあると思いますが、みんなが目指すところが日本代表。日本代表として世界でどれだけ戦えるか。自分を高めてくれる場所です。できる限り、日本代表でプレーし続けたいと思っています。

 サポーターの皆さんには、どんどんボールを持って勝負して日本のために、体を張って、チャンスを作っていきますので、そういうプレーを見に来て欲しいと思います。