|
11月27日から1週間に渡ってパリで開催された「ワールドカップ2007代表者会議」に出席してきました。日本が香港でワールドカップ行きのチケットを獲得したのが11月25日ですから、わずかその2日後のこと。フライトの予約は急にはできないので、大会本部は、一応、直前まで日本と韓国の両国にパリ行きのチケットの手配をかけていたようです。
アジア地区最終予選の直後とあって、太田GMらがすぐに現地に向かえなかったため、私が前半の「会議」に参加し、後半の「会場視察」から太田GM、稲辺総務へとバトンタッチしてきました。(会場視察の詳細は、太田GMのブログをご覧ください)。
|
第7回目の大会となる今フランス大会の特徴は、1)非英語圏での初のワールドカップ、2)国際的観光要素の強いフランスでの開催、という点が挙げられます。2)の理由でチケットの前売りも上々のようです。
さて、「非英語圏」での開催という点ですが、元々フランス人はフランス語に強いプライドを持っているため、英語を好んで使おうとしない国民性を持っています。しかし、今回の代表者会議で明らかになったのは、「ワールドカップの公用語はあくまで英語」ということの確認でした。 |
 |
|
大会本部長のクロード・アチェ氏によると、「フランスラグビー協会のスタッフには英語が使える人がいないため、英語が完璧にできる人を改めてフランス全土からリクルートして組織委員会を作った」ということでした。そのため、代表者会議でもフランス人の各担当者が完全に英語でプレゼンテーションを行ったことには驚きました。(1年前の予備会議では、プレゼンテーションの半分にはフランス語で行われ、英語の通訳が入っていました)。
また、今大会で以前に比べて強調されていたのが、メディア対応です。ワールドカップを通じてラグビーの好イメージを世界中に発信するために、各地での記者会見やインタビューのスケジュールなどがこと細かに決められています。ここでも、「各国のメディア・マネージャーの条件としては高度の英語力を有すること」と大会規定に書かれています。
ここまで徹底した“英語第一主義”が本当にいいことなのか、かなり疑問にもなります。フランスはこれまでアメリカを筆頭とした英語圏主体のグローバリゼーションに反旗を翻し、あのマクドナルドに対しても、ロゴを白くしてしか出店できない規定を作っているほどです。英語に迎合したくない気持ちには、他国民より強いものがあるはずです。
そのフランス大会がこれほど英語中心の運営になることが驚きであるとともにショックでもありました。開催国の文化や言語の尊重と、いまやプロの大会となったワールドカップとの共存は、こと「公用語」という点については、難しかったようです。 |