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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第89号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

89号は、表紙、巻頭対談から巻末インタビューまで天理大学ラグビー部が席巻している。本来であれば、今号はトップリーグ開幕も大きく扱うはずだった。しかし、延期となったため、36シーズンぶりに関西勢の大学日本一となった天理大学の初優勝に焦点を絞ることになった。巻頭対談は小松節夫監督と松岡大和キャプテン。知将と闘将による楽しい対談になった。

表紙は、天理大学CTB市川敬太選手。早稲田大学との決勝戦では、決勝戦の個人最多記録となる4トライをあげた。身長173㎝、体重84㎏と、大学のトップレベルの選手としては体格も小さく、代表歴のない無印選手だ。天理大学はCTBシオサイア・フィフィタ、SH藤原忍、FB江本洸志(ジュニア・ジャパン)など代表歴のある選手もいるが、ほとんどが代表歴のない無名選手達だった。そんなところも今回の優勝に好感を持つ人が多い要因だろう。

市川はラグビーのまち東大阪市の英田(あかだ)中学、東大阪市立日新高校でラグビー部に所属した。実は今回の決勝メンバーには、市川以外にもFL服部航大(東大阪市立小阪中学→天理高校)、NO8山村勝悟(東大阪市立長瀬中学→天理高校)という東大阪市の中学出身者がいた。服部、山村の中学時代の監督、市川の高校時代のコーチは全員が天理大学ラグビー部を率いる小松節夫監督の教え子だ。

小松監督の薫陶を受けた学生が教員になって東大阪市の学校に赴任して小松イズムを伝え、その生徒たちがまた小松監督の下でラグビーを学んだわけだ。ここに無名でも活躍する選手が多い理由があるのかもしれない。東大阪市立の中学はすべてラグビー部があり、ラグビー指導員がいる。さすが、ラグビーのまちである。ちなみに、大学選手権決勝と同じ日、東大阪市では成人式が行われていた。場所は、密を避ける目的で東大阪市花園ラグビー場のメインスタンドだった。ラグビーのまちの面目躍如である。これからもラグビー愛のあふれるまちであってほしい。

今号から、今シーズンで最後となるトップリーグを盛り上げる特別企画「トップリーグ名勝負選」が始まった。メンバーズクラブ会員の皆さまにいくつかの候補試合の中でアンケートをとり、多数の票を集めた試合を紹介していく。第1回目は2003年に発足したトップリーグのオープニングマッチ「サントリーサンゴリアス対神戸製鋼コベルコスティーラーズ」だ。オープニングセレモニーで国歌を歌ったのは誰? 開幕のキックオフを蹴ったのは? トップリーグ最初のトライは? 歴史の1ページ目を楽しんでいただきたい。

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