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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第79号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

79号の表紙はウルフパックの福岡堅樹選手。巻頭の対談はサンウルブズの浅原拓真選手と松橋周平選手である。「サンウルブズから日本代表へ」というテーマで話を聞いているのだが、2人とも、ラグビーワールドカップ(RWC)の日本代表メンバー入りについて「まだ、そこまで考えられない」と話す。他の選手に聞いても、そんな答えが多い。6月3日には、日本代表のメンバーが発表され、6月9日からは宮崎での合宿が始まる。そこに名前があってもなくても、それはまだRWC参加の確定メンバーではない。パシフィックネーションズカップ(PNC)を経て、最終の31名が絞り込まれる。4年に一度のRWCを怪我なく迎え、メンバー入りすることは運もあり、人事を尽くして天命を待つ選手たちを思って厳粛な気持ちになった。7月27日のフィジー代表戦から始まる日本代表戦、ぜひ注目していただきたい。

巻末のインタビューでは、サンウルブズ、近鉄ライナーズのセミシ・マシレワ選手に話を聞いている。生まれ故郷のことや、プライベートな話も聞かせてもらったのが、一番驚かされたのは、兄弟の中に双子が複数いるということだった。兄弟について聞いたときに複雑な表情をしたので話しにくいことなのかと思ったが、お父さんとお母さんが再婚だということで、どの範囲まで話せばよいのか迷ったようだった。現在のマシレワ選手のお父さんとお母さんには、2組の双子がいるということだったので、最初の原稿には、「私には双子の妹がいます。兄も双子で妹がいるのです」と書いた。ところが校正紙を読んだスタッフから、「マシレワ選手の妹は双子、つまり2人いる」と読めるとの指摘があった。そこで、「兄と姉も双子、私も双子で妹がいます」とした。思わぬところで、日本語の難しさを痛感。マシレワ選手がなぜ日本にやって来たのか、今後の夢などについても書かれているので、ぜひ誌面をご覧ください。

今号は、明治大学ラグビー部の田中澄憲監督にも話を聞いている。田中監督は、2018年度のジャパンラグビーコーチングアワードの最優秀賞(コーチ・オブ・ザ・イヤー)に輝いた。それを記念するインタビューである。このアワードは、日本ラグビーフットボール協会が昨年度から制定したもので、指導者の資質向上の啓発と学習意欲の高い指導者コミュニティーの創出を目的に日本ラグビー界の発展に貢献したコーチおよびスタッフを表彰している。第1回の最優秀賞は、全国大学選手権9連覇を達成した帝京大学ラグビー部の岩出雅之監督、今回は第2回目のアワードで、明治大学ラグビー部を22シーズンぶりの優勝に導いた手腕が評価されたものだ。

田中監督の話で印象的だったのは、サントリーの社員としての仕事の経験が大学の監督業に活きたということ。監督はグラウンドでラグビーを教えれば良いのではなく、部費の管理ほか、部全体を運営していく仕事がある。それらを上手く切り盛りできているからこそ、フィールドで選手たちが力を発揮できるということだろう。

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