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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第76号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

76号のスペシャル対談は、トップリーグ、日本選手権を制した神戸製鋼コベルコスティーラーズのFLグラント・ハッティングと、SOヘイデン・パーカーの2選手が登場。同じ年齢ということもあって、和気あいあいとした雰囲気での対談だった。ハッティングは、南アフリカ共和国出身で、身長201㎝、体重116㎏という大きなサイズながら器用に走り、パスし、チャンスを作る。パーカーはニュージーランド出身で身長175㎝、82㎏と小柄だが、驚異のゴールキック成功率を誇る。2018年のスーパーラグビーではサンウルブズで96%という奇跡的な成功率を残した。

それぞれの国のスーパーラグビーのチームでもプレーした2人だが、「対戦したことはあるはずだけど、覚えていないね」と笑う。その2人が日本で出会い、仲間になって日本一を目指す。ワールドワイドなコンペティションに成長するトップリーグならではの出来事だろう。今季の神戸製鋼の日本一は、チームのカルチャーを再確認し、チームの礎を築いた先人をリスペクトし、神戸製鋼というチームの歴史を次世代につなぐために自分たちが存在するのだと浸透させた意義深いものだった。それをニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、トンガ、韓国、日本といったさまざまなバックボーンを持った選手が成し遂げたところにも大きな価値があった。

ハッティングとパーカーは、とても仲が良いようで、パーカーのプレースキックの成功率のことを聞くと、「僕が教えたからですよ」とハッティング。すぐにジョークだと謝るところに愛嬌があるし、真面目な性格が垣間見えた。パーカーには、以前、プレースキックについてじっくり聞いたことがある。今回の誌面には書かれていないが、こんなことを言っていた。「子供の頃、ダン・カーターのファンで、カーターのキックのフォームを真似ていたんですよ。でも、トニー・ブラウンにアドバイスを受けて、ボールの倒し方を変えてみたら、よく入るようになったのです」。

カーターはいま神戸製鋼のチームメイトであり、ブラウンは、サンウルブズのヘッドコーチであり、日本代表のアシスタントコーチだ。みんな日本ラグビーと深くかかわっている。いま、日本のラグビーファンの皆さんは、とても幸せな環境にいるのだと再認識した。パーカーは、ボールを横に倒し、ボールの底を強く蹴る。「このほうが風に影響を受けずによく飛ぶのです」。2015年にパナソニック ワイルドナイツ入りして以降、サンウルブズ、神戸製鋼と含め、パーカーは秩父宮ラグビー場でプレースキックを一度も外していない。プレースキックを外したほうが話題になる稀有な選手だ。

ハッティングもパーカーも日本のラグビー人気が上がってきていると感じているようだ。ともに2015年から日本ラグビーに関わっているので、あの日(日本代表が南アフリカ代表を破った2015年9月20日)から日本ラグビーが変わったことを実感しているのだろう。2019年はラグビーワールドカップイヤーだ。2人は今年もサンウルブズで大活躍してくれるはず。彼らがプレーオフ進出の原動力となり、日本代表のレベルアップを後押ししてくれることを期待したい。

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