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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第74号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

74号で最後に取材したのは、最終ページの「PLAYERS SAY」に登場してもらった徳永祥尭選手(東芝ブレイブルーパス)だった。サンウルブズのシーズン終了後、つかの間の休暇をとっていたからだ。記事にも出てくるが、ハワイ、熱海に行っていたそうだ。ハワイでは、サンウルブズのメンバーに偶然会ったらしい。「偶然だったけど、一緒に食事に行ったりして、サンウルブズはひとつだなと思いました」と、チームの結束力を楽しげに語っていた。本当に良いチームになってきているということだろう。熱海は東芝の同期と行ったようで、ここでもチームメイトとの仲の良さが垣間見えた。

ハワイ、熱海といえば、昔ながらのハネムーンの定番という気がするが、ハワイは今年結婚した夫人と一緒だったそうだ。なるほど。8月末にはトップリーグが開幕するが、サンウルブズ、日本代表の活動期間中、ほとんど休みなくプレーしていた徳永選手にすれば当然のオフである。「僕は試合数が多くて、プレー時間が短い選手」と話していた通り、毎試合、後半に登場するので、まとまった休みがなかったのだ。

野球のリリーフピッチャーみたいですね、と聞いてみると、「そうそう、そんな感じですよ」との答え。なるほどと思ったのは、「サインを覚えるのが大変だった」ということ。どのポジションで出るかが分からないので、複数のポジションの動きを覚えておく必要があるからだ。「先発のほうが楽ですよ。自分のポジションともう一つくらい覚えておけば大丈夫ですからね」。特にサンウルブズはセットプレーからの動きが、三手先くらいまで決まっているので覚えることが多いという。

ところで、日本代表、サンウルブズで貴重な戦力になっている徳永選手の長所のひとつは、怪我が少ないことだ。社会人になってからは大きな怪我はないという。何かケアをしているのですか?と聞いてみる。「ケアをし始めたのはここ2年くらいです。セブンズの日本代表に呼ばれた時、スプリント(短距離走)の回数が多く、3日目には筋肉が張って膝が伸びなくなりました。ケアの大切さが身に染みましたね。セブンズは練習終わりに必ずペアでストレッチをやります。それが習慣づいて、ケアをしっかりするようになりました」。

これまでの取材の経験上、怪我の少ない選手や、40歳近くまでプレーする選手に秘訣を聞くと、一番多いのは「ありません」だ。もともと体が強いという選手がほとんどなのだが、徳永選手の話を聞くと、現代ラグビーの試合、練習は、どんどん強度が高くなっていることを再認識した。セブンズのトレーニングについては今号の岩渕健輔さん(男子セブンズ日本代表ヘッドコーチ)のインタビューにも出てくる。身も心もリフレッシュしながらトレーニングすることが大切だと強調されている。

徳永選手には、たくさん話を聞いた。誌面の文字数の関係で割愛せざるを得なかったところ、もう少し説明したいと思うところを書いてみた。今号は、徳永選手と同じくサンウルブズ、日本代表でプレーした真壁伸弥選手、中村亮土選手のサントリーサンゴリアス対談もある。こちらも日本代表、サンウルブズのレベルアップについて語っている。

3人とも、8月31日に開幕するトップリーグで活躍し、来年のサンウルブズ、日本代表につなげたいと話していた。他の選手たちも2019年のラグビーワールドカップのメンバー入りに向けて、猛アピールするだろう。当然、チーム内の競争も激しくなる。16年目のトップリーグは例年以上に緊張感ある戦いが繰り広げられるだろう。開幕が待ちきれない!

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