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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第65号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号の表紙は、サントリーサンゴリアスの中靏隆彰選手。ジャパンラグビー トップリーグ2016-2017では17トライをあげて最多トライゲッターに輝き、リーグのMVP、ベストフィフティーンと個人賞三冠に輝いた。その中靏選手と、サントリーのプレーメイカーであるSH流大キャプテン、SO小野晃征選手の3人の優勝記念座談会は今号の目玉企画。この座談会は誌面の締め切りの都合上、日本選手権前に行われた。つまり、この座談会の後に帝京大学との準決勝、パナソニック ワイルドナイツとの決勝戦が行われたわけだ。当然、日本選手権には触れていないが、この座談会で話されたことが現実化したものもある。それは……。

この座談会では15戦全勝で終えたトップリーグについて詳しく話をしている。小野晃征選手はこう話した。「みんなでゲームを分析したからこそ同じ絵を見られるようになりました。たとえば、『セットピース中心のゲームに変更する』と言われたら、それを全員がすぐにイメージできるのです。試合中、いろんな引き出しを持てたことが、大きかった」(抜粋)。日本選手権の決勝はパナソニックの鉄壁のディフェンスの前にトライこそ奪えなかったが、上手くいかないなりに我慢強くディフェンスし、自陣での反則をしないように反応良くオフサイドラインの後方に下がっていた。他の選手に聞いたところでは、いつもよりも、20㎝ほど余計に下がることを意識していたという。事前の準備と、試合中の引き出しの多さが二冠につながったということかもしれない。

座談会の中ではこんなコメントもあった。「敬介さん(沢木監督)になってからは、楽な練習がなくなりました。一つ一つの判断を大事にして、常に緊張感を持って練習するということです。素早く反応する、ボールを大事にする、ディフェンスの立ち位置を守る、一瞬一瞬に集中させる練習に月曜日から金曜日まで取り組んだ。それがいい準備になった」(小野晃征)。このあたりも日本選手権決勝の勝因になったのだろう。

とはいえ、準決勝の帝京大学戦では苦戦した。実は座談会の時、流キャプテンは「今週は、今季一番いい練習ができました」と話していた。それなのに前半は同点という大苦戦。キャプテンは試合中、不甲斐ない戦いぶりにチームメイトを叱咤。準備が上手くいったと思っても、大学生相手だというちょっとした気持ちの油断が出てしまう。スポーツは面白いものだ。

そして、この座談会の発言が実現したと言えば、これだ。質問と答えは以下のようなものだった。
――中靏選手も、サンウルブズ、日本代表を目指すと発言されていますね。
中靏 はい。僕以外でも、若い選手はみんな行きたいと思っていると思います。
流 もちろん、僕もそうです。
小野 サントリーは若い選手が多いので、今後、もっと選ばれてもおかしくないですよね。

 2人の言葉通り、日本選手権終了後、中靏選手だけではなく、もう一人のWTB江見翔太選手もサンウルブズ入りを果たした。中靏選手は、トップリーグのMVPを受賞した後、報道陣に囲まれたときも、サンウルブズに選ばれたいと発言していた。最近はどのチームの選手に聞いても、「サンウルブズでプレーしたい」というコメントを聞く。若い選手達が2019年のラグビーワールドカップ日本大会でのプレーを目標にし、そのためにまずサンウルブズ入りを目指す。日本代表強化の好ましい流れが出来始めている。そのコースをまっしぐらに走る中靏選手。彼がどのような成長を遂げたのか、その話も座談会に出てくるので、ぜひご一読を。

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