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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第63号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

新生・日本代表の始動ということで、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチのインタビューから始まる今号だが、トップリーグも波乱や僅差勝負が続いて目が離せない展開になっている。今号では、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの金正奎キャプテン、小倉順平選手、石橋拓也選手にも話を聞いている。金選手は入社3年目、他の2人は2年目だ。面白かったのは、小倉選手が一学年上の金選手のことを「金くん」と呼ぶこと。しかも、友達のようなのだ。どうやら、2人が早稲田大学ラグビー部でともにプレーしたときかららしいのだが……。

「ずっとこんな感じですよ。順平と松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)くらいですよ。僕をさん付けしないのは」。金キャプテンはそう言って笑っていた。小倉選手も松島選手も桐蔭学園高校で小倉選手も「桐蔭は上下関係が厳しくないので、そこは学びませんでした」と笑顔で語った。体育会系といえば、いまだに厳しい上下関係を想像する人が多いようだが、筆者が知る限り、強豪ラグビーチームで上下関係の厳しいところは少ない気がする。もちろん、最低限の礼儀はわきまえた上での話だが、学年や年齢に関係なくチームを強くするために腹を割って話し合える雰囲気がある。

個人的な経験談だが、京都の府立高校から大阪体育大学に進んだとき、高校ラグビー界の強豪・大阪工大高(現・常翔学園高校)から来た同期の選手が、一年生ながらレギュラーに抜擢されたことがあった。普段は先輩に敬語を使っているその選手が、いったん練習が始まると、FWの先輩たちを呼び捨てにして尻を叩き、モールを作らせ、働かせていた。やはり強豪高校の選手は違うと驚いたものだ。いったんグラウンドに入れば、年齢も学年も関係ない。勝つために一致団結し、無駄な敬称や敬語などは使わず、対等なチームメイトとしてともに戦う。二年生は平民、三年生、四年生は神というような言い方は、イメージ先行という気がしてならないし、強いラグビーチームでは見たことがない。

NTTコミュニケーションズの金キャプテンは入社3年目で10歳以上の年上の選手も含む先輩たちをまとめる。その笑顔は最大の武器という気がするが、小倉選手によれば、「大学時代はキレるタイプだった」というのだから面白い。詳細は記事を読んでいただくとして、笑顔の絶えない座談会で、チームの雰囲気の良さを垣間見た気がした。そして、3人の口から、栗原徹スキルコーチの名前が何度も出た。個々の選手の課題などを的確にアドバイスして、伸びている選手が多いという。小倉選手に、キック力、伸びていませんか?と問いかけると、「伸びました。それも徹さんのおかげです」と答えた。栗原コーチの仕事は今後注目だ。

この座談会は、第3節終了後に行った。その後、NTTコミュニケーションズは、近鉄ライナーズに勝利も、パナソニック ワイルドナイツには敗れて3勝2敗。勝ち点「13」で7位となっている。金キャプテンは春の怪我からのリハビリ中で復帰は10月以降になりそうだが、本人は、一刻も早い復帰を目指している。リーダー復帰でチームがどのように変化するのか。楽しみに待ちたい。

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