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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第60号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号も豪華な面々がインタビューに登場している。トゥシ・ピシ選手と山田章仁選手の対談、笹倉康誉選手の巻末インタビューは、サンウルブズが宿泊するホテルで、松井千士選手には同志社大学のグラウンドで取材した。これまで会報誌では取り上げてこなかった笹倉康誉選手のインタビューは新鮮だった。ニックネームは「ちゃちゃ」。笹倉選手のお兄さんの康義さんも関東学院大学ラグビー部だったのだが、「ささくら」というのが呼びにくいので、「ちゃちゃくら」と呼ばれ始め、弟もそれを引き継いだ。パナソニック ワイルドナイツには関東学院大学の先輩が多かったため、「ちゃちゃ」が定着したそうだ。その笹倉選手に、好きな音楽を質問すると意外な歌手の名を口にした……。

「テレサ・テン」である。テレサ・テンといえば、台湾出身の歌手で、台湾のみならず日本、中国、香港、タイ、マレーシアなどで人気を博した「アジアの歌姫」である。1995年に亡くなっており笹倉選手に馴染みはないはずなのだが、お母さんの影響で口ずさむようになったらしい。お母さんが車を運転するとき、いつも車内で流れていたという。いまも仲間でカラオケに行くと歌うようだ。関東学院の先輩でもある、北川智規選手に、「ちゃちゃ、そろそろ、つぐなえ!」と言われると、「つぐない」が入る。

少し話がずれるが、ラグビーの日本代表達の中には楽器の演奏も上手い選手が多い。堀江翔太選手はギターを弾くし、福岡堅樹選手はピアノ、その昔は元日本代表の村田亙さんや、東芝で活躍した宮下哲朗さんもピアノを奏でた。NECのSHだった藤戸恭平さんは、作詞作曲もして、ギターを奏でながら「あびこラグビーフェスティバル」を盛り上げていた。ちなみに、世界的指揮者の小澤征爾さんも、ピアノを習う傍らで中学ではラグビー部に所属していた。北半球最高峰の選手権シックスネーションズの国々は歌で応援するのが基本。ラグビーと音楽は密接な関係がある。日本でも歌って応援する文化が根付いてほしいと願うファンは多いのだが、実際にはなかなか定着しない。サンウルブズがさらに強く、愛されるチームになるために、みんなで合唱できる歌があるといいのかもしれない。

さて、笹倉選手の話に戻るが、インタビューの受け答えは明快で気持ちが良かった。サンウルブズの一員になることも即決したそうだ。昨秋に声をかけられ、「スーパーラグビーのレベルで戦ってみたい」とすぐに応じたという。サントリーの垣永真之介選手もそうだが、誰に相談するわけでもなく即答しているのは、レベルの高い場所で自分を鍛えたいと常々願っている選手達だからこそだろう。そんな志の高い選手が多いからこそ、サンウルブズは、短い準備期間にもかかわらず、結束力あるチームになっているのだろう。日本をはじめ南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、トンガ、アルゼンチン、アメリカなど多くのルーツを持つ選手達が一つになって戦っているのは、それだけで感動的だ。あとは、勝利をいくつ積み上げることができるのか。緊張感ある戦いの中で貴重な経験をする笹倉康誉選手の活躍も期待したい。

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