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会報誌

JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第59号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号もたくさんの選手達にインタビューした。なかでも印象深いのは、サクラセブンズ期待の星、福島わさな(追手門学院大学2年)、バティヴァカロロ・ライチェル・海遥(東京都立板橋有徳高校3 年)、清水麻有(東京農業大学第二高校3年)という三選手の座談会だった。熊谷で行われていた「女子セブンズ集中強化合宿」中にうかがったのだが、取材に訪れた日は、メディア関係者が多く、少々驚いた。オリンピック・イヤーとあって、女子ラグビーに対する関心も日増しに高まっている。3人の座談会は、自然体の受け答えで微笑ましいものになった。最初から笑わせてくれたのは清水選手だ。ラグビーを始めたきっかけを聞き始めたときのことだった――。

福島選手は、タイで生まれ、タイでラグビーに出会った。わさなという名前が、タイの女の子によくある名前で「幸せな子」という意味があるという。「花の名前でもあって、その花は数年に一度しか咲かないのです」。一緒に始めたという弟さんの名前は?「タイショウです。大きいに昇ると書きます」。続いて清水選手、麻有(まゆ)は、麻布のように強く、有言実行できる子になるように名づけられた。一緒に始めた弟さんの名前は?「マキです。麻という字に、あなたっていう意味の漢字があるじゃないですか。あなた…」。え?あなた?……、ああ、貴族の貴ね。なるほど、面白い説明しますね。意味は分かるけど(笑)。清水選手は、読書好きらしく、どんな本を読むのですか?と聞いた時には「文庫本」と答えるなど、天然ボケのキャラ全開でトークを盛り上げてくれた。

仲間内での普段の会話も聞いてみた。「学校のこととか、まだ宿題終わっていないとか」と他愛のない話だというライチェル海遥選手。好きなミュージシャン、タレントを聞いてみると、「一番好きなのは、ワンダイレクション」。清水選手は「中学生の頃は東方神起が好きで、ライブも行っていました」。そして、福島選手は「私はいなくて、そのときドラマでやっている人がかっこいいって思うくらいで。でも、名前も覚えていないという感じです」とあっさり。三者三様。男子選手のことを話すことはあまりないそうだ。

3人とも今夏のリオデジャネイロ・オリンピックから出場を目指して奮闘中。先輩たちも実力者が揃っているので簡単ではないが、話を聞いているとラグビーという競技の構造を深く考え始め、次第にラグビーが面白くなってきているのが伺えた。清水選手にいたっては、「3大会出場を目指す」という。ラグビー選手がオリンピックのことを語るのは、長らくラグビーを取材してきた身には隔世の感がある。女子選手が夢を語る言葉は、男子選手よりもきっぱりと強く感じるのは気のせいだろうか。そして、彼女たちは歴史に残る人になろうとしているのだとも感じる。もし、リオに出場できれば、女子ラグビー初のオリンピック選手として語り継がれるのだから。彼女たちは日本の女子ラグビーの黄金時代を築くことになるのかもしれない。そんな想像をふくらませていると、今回の座談会はもしかすると貴重な記録になるかもしれないと胸が高鳴り始めた。男子も7人制ラグビーとしては初のオリンピックになる(※15人制はかつて行われたことがある)。今後のメンバーズクラブ会報誌は、オリンピックに向かって貴重な企画が続くことになるわけだ。次は男子なのか女子なのか、そして誰が登場するのか、永久保存版の会報誌をお楽しみに。

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