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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第57号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号は表紙から約半分が第8回ラグビーワールドカップ(RWC)を目前に控えた日本代表関連の記事になっている。巻頭のインタビューは、8月31日のRWC最終登録メンバー発表記者会見と報道陣とエディー・ジョーンズヘッドコーチのやりとりをまとめたもの。その中で明らかになったのは、8月26日朝の時点で、選手達にはメンバーの確定が伝えられていたということ。ジョーンズHCは、「コーチングの仕事の中でもっとも辛いこと」と、落選した選手へ伝える仕事を表現した。その日の午後、落選した選手は合宿先の宮崎を離れた。この日のことを立川理道選手に聞いてみると――。

「同じポジションの山中亮平さんや、BKの内田啓介、ティム・ベネットが落ちたことを聞いて、悲しい気持ちになりました。何か言葉をかけようとしたのですが、逆の立場になったら、言葉をかけられても辛いかなと思いました。もちろん、今後、負傷者が出て呼ばれる可能性もあるわけで、ありがとう、お疲れさま、頑張ったね、というのは僕らが言う言葉ではないと思った。だから、声はかけなかったんです。山中さんが『頑張ってこいよ!』と言ってくれて、『はい、頑張ってきます!』って、そんな感じでした」。ともにハードトレーニングを重ねてきたチームメイトにとっても辛い時間だったということだ。

34歳でメンバー入りした伊藤鐘史選手はこう話してくれた。「同じ合宿中に、RWCメンバーに入る選手、入らない選手がいることになりました。ミーティングでその日に帰る選手の名前が読みあげられたのですが、それを送り出すときは心が痛かったです。一生懸命やっていたメンバーです。全員で行けたらベストだったけど、そういうわけにもいかない。選ばれたけど、やったという喜びではなかった。同情のほうが強かったです。そのぶん、頑張らないといけないと思いました」

ウルグアイ来日2試合の合間に、こんなことがあったわけだ。8月29日に行われたウルグアイ戦での日本代表の快勝(40-0)は、選ばれた選手たちが宮崎を後にした仲間に捧げた試合だったという気もする。日本代表は選ばれなかった選手たちの思いも背負って強豪国に挑む。「ウルグアイの第1戦はセレクションの意味合いもありましたが、第2戦はワールドカップにつなげるための試合でした。ここから、さらにチーム力は上がると思います」。伊藤鐘史の言葉は力強かった。

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