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JRFUメンバーズクラブ会報誌「JAPAN ! JAPAN !」第53号

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「ハーフタイム」~村上晃一の会報誌こぼれ話~

今号は新春記念インタビューとして、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチに2015年の日本代表について、さまざまうかがっている。個人的なことも少し聞かせてもらった。初夢についてジョーンズHCに聞こうとしたのだが、取材時は年が明けていなかったので、実際に見る夢について聞いてみた。これは誌面には入っていないのだが、ジョーンズHCは、こんな風に語り始めた。「いま現在、コーチングしているチームは夢に出てこないのです。いつも、前にコーチングしたチームの夢ばかり見ます。3週間前に変な夢を見ました」――

「私はワラビーズ(オーストラリア代表)のコーチをしていて、ホテルにいました。チームの部屋が分からなくなって探しています。時計を見ながら探すのですが、時間はまったく変わらない。常に、あと2分が続くのです」。ジョーンズHCが、ラグビーの夢を見ることを微笑ましく思うと同時に、常に新しい知識を得ようと世界を飛び回るジョーンズHCらしい夢だとも感じた。

今回の取材では、ジョーンズHCから日本の子供達がスマホやゲームで手もとばかり見ていることが、将来、日本のスポーツ界で問題になるのではないか、という話があった。つまり、ラグビーのような広いフィールドで戦う競技に必要な視野が狭くなるということである。いい選手になりたければ、「顔を上げて歩こう」というわけだ。ラグビーは両チーム合わせて30名が戦う。相手の位置、味方の位置を常に視野に入れてプレーできれば、的確な判断ができる。「ボールウォッチ」という言葉は、ボールばかり見て相手の動きがまったく見えていない状況のことだ。

視野の話で、ふと思い出したことがある。今年度の全国高校ラグビー大会でベスト4に進出した京都成章高校を取材したときのことだ。スクラムハーフから出たボールをBKラインがつなぐ練習の際、各選手が地面を見て、パスの出どころとパスをするターゲットになる選手の両方を視野に入れる訓練をしていた。これはバスケットボールの選手の動きを採り入れたものだという。

元日本代表の名CTB朽木英次さんは、パスを受ける前にディフェンスの選手と味方選手の位置情報を頭に入れ、パスをする瞬間は、ディフェンスの穴を狙ってパスをしていた。そこにボールを浮かせば、味方が走り込むという確信を持って。そうして、たくさんのトライを演出した。実際のプレーの前に情報を取り込むことが正確なプレーを生む好例である。

メンバーズクラブ会員の皆さんも周囲にラグビーをしている子供達がいたら、ぜひ、伝えていただきたい。「歩くときは顔を上げてたくさん情報を取り込もう。電車やバスに乗るときは、窓の外の景色をつぶさに観察しよう。きっと、視野の広い選手になれるから」

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